TMSNCUのブログ

「複眼的に安保法制を考える名市大院生有志の会」のブログです。

「民主主義を蔑ろにする安倍政権」に反対します

 2015年夏の安保関連法案審議をめぐる国会の混乱以来、

社会は私たち「個人」の考えを超えるスピードで変化し続けています。

2017年のニュースだけでも、辺野古埋め立て開始、森友学園問題、

加計学園問題、南スーダン自衛隊撤退、「共謀罪」採決など、

両手では数えきれません。

これら1つ1つの動きを、どう考えたらいいのか、変化をどう捉えたら

いいのか。迷い考えているうちに流され、馴らされ、批判することを

諦めていた自分がいます。

 

 しかし、批判するものの絶えた社会に多様性は在りうるのでしょうか。

混迷する社会の中だからこそ、民主主義社会の主体である私たち

一人ひとりが学び考え議論し、複眼的に物事を思考し

行動していかなくてはならないのではないか、今、改めて感じます。

 

 現在の安倍政権が示す多くの問題点のうち看過できない2点を挙げます。

 

 第一に、政治的対立を含む問題を意のままに、よりスピーディーに

決したいとしていることです。

異なる他者との合意形成には時間がかかります。

国会には、一般法案は30時間、重要法案の審議時間は100時間程度の

審議時間という目安があると言います。

共謀罪」の衆議院審議は30時間を超えたところで採決されました。

このことからは現政権が合意形成のための議論ではなく

形式としての議論を行っていることがわかります。

 

 第二に、誰かの立場を正当化するために政治が恣意的に行われている

ということです。強弁する安倍首相の姿はもはや日常となりました。

目立たないところでも2017年3月4日朝日新聞には、

学習指導要領改訂案の領土に関する文部科学省教育課程課長

合田哲雄氏による「(小中では)国の立場を言い切る指導を」という

コメントが掲載されました。

これは、「国の立場」を正しいものと認識する一眼的思考を促す

教育を求めるものです。

 

 このように現政権が突き進む方向性は、複眼的思考と議論による

合意形成にもとづいた民主主義社会とは異なっています。

権力を握った一部の者の考えで社会の方向性を決定している

今の政権には、多様な人々の存在を尊重する民主主義社会の

実現は不可能です。

 

スピード

一方向的な意見

強いリーダー

 

民主主義社会の主体たる私たちはそのどれも望んではいないのです。

 

安倍政権では民主主義社会の実現は望めません。

 

私たちは、民主主義を蔑ろにする安倍政権に対し強く反対します。

 

                  2017年5月29日 TMSNCU一同

 

 私たちTMSNCUは2015年8月に当会を立ち上げ、「複眼的視点」を

キーワードに「今」の社会を見つめ読み解くことを目指し、

他者と議論し行動してきました。

この1年は、発信をすることはありませんでしたが、

今こそ学び、考え、自分のコトバで語り、議論したいと考えます。

行動することを恐れるようにはなりたくない。

それが、今私たちの考えです。