TMSNCUのブログ

「複眼的に安保法制を考える名市大院生有志の会」のブログです。

卒業の朝に

2015年の夏の日、私たちはこのtmsncuを立ち上げました。

 

安保関連法案審議をめぐる国会の混乱と

立ち上がる「個人」たち

 

何が起きているのか

どんなことが起きようとしているのか

 

自分の考えを自分の言葉で表現する力が研究であると

知りつつあった「卵」の私たちは、傍観者として立ちすくんでいる

 

まず自分のこととして捉え、咀嚼し、

考え、腑に落ちたコトバで語らなければならない

 

一方向から物事をみつめるのではなく、

また自分の中だけで完結するのではなく、

議論し、何かしらの合意形成を得、

その考えの軌跡を世に問うていく

 

それが大学院生として夏を過ごしていた我々に

課せられていることなのではないかと

仲間たちと話し合い

tmsncuを立ち上げたのです。

 

 

幸いにも、私たちが所属する名古屋市立大学人間文化研究科は

学際的であり、仲間たちの研究の依って立つ分野は多岐にわたっています。

 

社会学

政治学

歴史学

教育学

言語学

心理学

民俗学

 

それが故に仲間たちの、着目する視点も、

現状を分析する手法も大きく異なり

しぜん複眼的視点がキーワードとなりました

 

夏以降、いくつかの分野の第一人者を招き、

学び、語り合ってきました。

 

政治家の討論会出掛け彼らの語り口に耳を傾けたり

ドキュメンタリー映画を見に行ったり

デモに身を投じてみたりと

体と心と頭で今を体感したりもしました。

 

何が起きているのか、

どんなことが起きようとしているのか

 

季節は変わりましたが

私たちはまだ自分たちのコトバで

それを語り

話し合い

そこから何かを生み出すまでには至っていません

 

そして今日、卒業の日を迎えました。

 

この会を運営してきたスタッフは

就職や復職、進学とそれぞれの道を歩き出します

 

それでも

私たちは自分たちの頭で考え

自分のコトバで語りあうことを諦めません

 

卒業の日に

 

分野や年齢を超えて

気軽に時に真剣に

或いは笑いながら

会を続けてこられたのは

学習会に参加してくださった方

会を支えてくださった方々のおかげです。

 

そして

自由で大らかな校風の大学の中であったからこそだと感じています。

 

ありがとうございました

 

感謝

これからもこの会を続けていくという小さな決意

咲きそめの桜

 

修了証書をもらいにいってきます。

      (2015年3月25日)

 

・・・・・・・・・・・

 

≪これからの学習会≫

 

◎第5回学習会

2016年4月16日(土)

13時30分〜15時30分

「日米関係史から安保体制を考える」

平田雅己先生(名古屋市立大学)

参加費:100円

 

◎第6回学習会

2016年6月5日(月)

10時〜12時

「安全保障問題と有権者意識」

森正先生(愛知学院大学

参加費:500円

 

お申し込みは、メールでお願いします。

tmsncu@gmail.com

 

場所はいずれも名古屋市立大学滝子キャンパス1号館です。

学内外問わずどなたでもご参加頂けます。

お気軽にお越しください。