映画「大地を受け継ぐ」を見て
1、映画に行ってきました ~第二弾~
今日(3月3日)は、名駅シネマスコーレに『大地を受け継ぐ』を観に行ってきました。本作品の監督は、なんと名古屋出身の井上淳一監督です。
福島から離れた場所で生活する者が、福島で生き続ける人を思うことの大切さ。
「痛み」を抱える他者の思いを受け継ぐために監督は、
2015年5月、11人の若者と福島に向かいました。
樽川和也さんの語りの記録です。
樽川さんのお父さんは、2011年3月24日、自ら命を絶ちました。
2、原発から65kmの真実
樽川さんが住んでいるのは、福島県須賀川市。そこは、福島第一原子力発電所から
65km離れた場所です。
65km、それは、名古屋からだと中津川、郡上、豊橋にまで及ぶ距離です。
とても近いとはいえません。でも、放射能はその距離をなんなく飛んできたのです。
樽川さんの田畑は放射能によって汚染されました。
放射能のすべてが、5年で半減するはずはなく
(例えばセシウム137の半減期は30年です)、除染された今も、
やはり田畑には放射性物質が含まれているそうです。
参加者の一人が樽川さんに質問しました。
「母は、今も福島県産の野菜は買わないのだが…」と。
すると樽川さんは、自分も食べないと言われました。
安全でおいしい食べ物を作ることに誇りを持って生きてきた人々に
そう言わしめる、それが今の日本社会なのだと感じました。
3、私たちが受け継ぐもの
どうしたらいい?なにができる?
答えが出るとは思いません。
でも、考え続けること、やってみることを、
忘れたくはないと思いました。
『大地を受け継ぐ』。
樽川さんは、200年、8代に及ぶ祖先から受け継いだ土地を、
汚染されても、なお、耕し、受け継いでいくことを選択されました。
ご近所の方々もみな、絶望しそうになりながらも耕し続けておられるそうです。
私たちは、彼らの話、姿から何を受け継ぎ、何を伝えていくのでしょうか。
そして、私たち自身は、原発事故から、何を受け継ぎ、伝えていくのでしょうか。
私も未来を創る一人です。
だから、未来のために、次の時代を生きる子どもたちのために、
「今」を選択し繋いでいかなくてはいけないと感じました。
映画「大地を受け継ぐ」HP↓
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TMSNCUの学習会のお知らせ
◎第5回学習会「日米関係史から安保体制を考える」
日時 2016年4月16日(土)13:30~15:30
講師 平田雅己先生(名古屋市立大学准教授)
場所 名古屋市立大学滝子キャンパス1号館
参加費 100円
◎第6回学習会「安全保障問題と有識者意識」
日時 2016円6月5日(日)10時~12時
講師 森正先生(愛知学院大学教授)
場所 名古屋市立大学滝子キャンパス1号館
参加費 500円
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